8日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円96銭まで上昇後、108円44銭まで下落し、108円74銭で引けた。米中貿易協議の進展で摩擦問題の解決を期待したリスク選好の円売りが優勢となったのち、米11月JOLT求人件数が予想を下回ったためドル買いはやや後退した。

ユーロ・ドルは、1.1422ドルまで下落後、1.1459ドルまで反発し、1.1440ドルで引けた。ユーロ圏12月景況感指数の予想以上の悪化やドイツの11月鉱工業生産がマイナスに落ち込んだことを受けて、域内最大の経済はテクニカルリセッション入りするとの懸念が広がり、ユーロ売りにつながった。ユーロ・円は、124円62銭から124円12銭まで下落した。ポンド・ドルは、1.2755ドルから1.2707ドルまで下落した。ドル・スイスは一時0.9835フランまで上昇後、0.9803フランまで下落した。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY為替:ドル下げ渋り、米中協議進展への期待広がる