18日の日経平均は下落。391.43円安の21115.45円(出来高概算16億2000万株)で取引を終えた。後場寄り付き直後には一時21101.44円まで下げ幅を広げており、直近安値水準での攻防となった。17日の米国市場では世界経済減速への警戒感から売りが先行し、NYダウは500ドル超の下落となる中、幅広い銘柄に売りが先行した。FOMC結果を見極めたいとの思惑もあり、売り一巡後はこう着感の強い相場展開とはなったが、リスク回避姿勢の強い相場展開だった。

東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1900を超える全面安商状となった。セクターでは33業種全てが下げており、医薬品、サービス、その他製品、精密機器、情報通信、鉱業、その他金融の弱さが目立つ。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>、リクルートHD<6098>、アステラス薬<4503>が重石となった。

米国市場がFOMCの催促相場的に下げる中、日経平均は21000円処での攻防となった。ディフェンシブ系の弱さが目立っており、リバランスというよりもFOMCを前にリスク回避姿勢が強まり、ポジションを圧縮する流れとなっている。クリスマス休暇から海外勢のフローは細っているとみられるが、それでも出来高は16億株台に膨れており、指値が薄い中での売り圧力によって下へのバイアスが強い状況であろう。

また、引き続き中小型株の下げがきつく、マザーズ指数は4%近い下落となっている。ソフトバンク上場後の資金還流への思惑等もあるが、ソフトバンクが公開価格を下回る状況ともなれば、センチメントは一層悪化することになりそうだ。マザーズ指数はマドを空けての下落となり、ほぼ安値圏で取引を終えている。前場半ばには中小型株にも値ごろ感からの買いが入る局面もみられたが、後場は再び下げ幅を拡大させており、打診買いの域は脱せない状況である。

一方で本日上場したTDSE<7046>は、公開価格3200円に対して初値は6350円となった。その後5630円まで下げる局面もみられたが、大引けにかけて再び動意をみせており、6680円で引けている。マザーズ指数の明確な底打ちがみられない状況の中では、ピンポイントで物色する展開になろう。まずは、FOMC通過後の米国市場の動向がカギとなる。




<CN>

情報提供元: FISCO
記事名:「 FOMC通過後の米国市場の動向がカギ【クロージング】