アインHD<9627>:8110円(-320円)
大幅続落。前日に上半期の決算を発表している。営業利益は67.3億円で前年同期比19.6%減益、従来計画の70.4億円を下振れる着地になった。8-10月期は前四半期と比較して減益率が拡大している。通期計画の175億円に対しても、未達懸念が強まる形のようだ。新規出店の遅れや診療報酬改定の影響などによって、ファーマシー事業が減収減益になっている。


三菱UFJ<8306>:609.5円(-6.8円)
続落。銀行株は全体株安の流れに加えて、米長期金利の低下がマイナス材料視されている。米10年債利回りは2.9%台前半にまで低下、米国債イールドカーブが逆転する状況となっている。利上げペースの急速な鈍化見通しが強まっているほか、米中貿易摩擦の長期化懸念などが背景になっている。東京債券市場でも、新発10年物国債利回りは約4カ月ぶりの低水準にまで低下している。


CRGHD<7041>:1519円(+103円)
大幅に反発。グループ会社のイノベーションネクスト(東京都新宿区)がAI(人工知能)、OCR(光学文字認識)、RPA(業務自動化)の技術を複合し、紙帳票のPC入力作業からその後の業務フローも自動化する「AI-OCR+RPA ソリューション事業」を開始したと発表している。大量の紙帳票をテキストデータ化することが可能となるほか、読取データは自動的に基幹システムと連携できるという。


菱瓦斯化<4182>:1705円(-138円)
急落で下落率トップ。持分法適用会社である日本・サウジアラビアメタノールが保有するAR-RAZI株式の50%を、150百万米ドルでサウジ基礎産業公社に売却すると発表。出資比率を25:75にするとともに、19年3月末までに合弁事業の継続に関し最終的な意思決定を行うもよう。今後の収益水準の低下がネガティブ視される形になっている。みずほ証券では、株価は最大13%程度調整する可能性があると試算しているもよう。


サン電子<6736>:690円(+76円)
大幅に反発。NTTドコモ<9437>とARスマートグラス「AceReal One」の販売パートナー契約を締結したと発表している。ドコモの携帯電話サービスと組み合わせたビジネスソリューションなどを提供できるよう販売体制を強化する。また、ドコモ東海支社とともに第5世代移動通信方式(5G)とAceReal Oneを活用したドローンの遠隔支援などの実証実験を開始する。遠隔地から工場設備点検などの現場への作業支援・指示の実現を目指す。


アダストリア<2685>:1968円(+174円)
急反発。前日に11月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比3.6%増となり、4カ月連続でのプラス成長となった。客単価は同0.5%低下したものの、客数が同4.1%増となった。下旬にかけて冬物衣料の売れ行きが加速して、客数が伸長したもよう。11月は、前年と比較して暖かい日が続いたため苦戦した企業が多く、衣料品専門店業界内での好調が際立つ状況ともなっている。


DWTI<4576>:473円(+44円)
大幅に反発。創製した緑内障・高眼圧症治療剤「WP-1303(H-1129)」について、ライセンスアウト先のわかもと製薬<4512>が国内第3相臨床試験情報を公表し、同試験が開始されると発表している。緑内障・高眼圧症患者を対象に本剤の有効性と安全性について検証する。試験が開始されれば、デ・ウエスタン・セラピテクス研究所はわかもと製薬から契約に基づくマイルストーンを受領する。


ファーストリテ<9983>:57450円(+470円)
反発。前日に11月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比4.3%減、2カ月連続でのマイナスとなった。客数が同1.7%減少したほか、客単価も同2.7%低下している。ただ、他の衣料品専門店が総じて低調だったため、冬物を中心に苦戦は想定されていたとみられる。また、昨年、一昨年と11月は好調であったため、ハードルが高いともみられていた。想定以上に健闘したとの見方が先行する形になっているもよう。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 注目銘柄ダイジェスト(前場):サン電子、DWTI、アダストリアなど