27日のニューヨーク外為市場でドル・円は、113円50銭へ下落後、113円84銭まで上昇し、113円78銭で引けた。トランプ米大統領が対中追加関税の可能性を示唆したほか、米国の住宅価格関連指標が予想を下回ったことを嫌ったドル売り、リスク回避の円買いが先行。その後、11月消費者信頼感指数は市場予想と一致したことや、クドロー国家経済会議(NEC)委員長が「トランプ大統領は中国と合意することにもオープン」としたため米中貿易摩擦深刻化への懸念が後退し、ドル買いが再燃した。

ユーロ・ドルは、1.1337ドルから1.1278ドルまで下落し、1.1293ドルで引けた。米国政府による対欧州自動車関税への警戒感がくすぶりユーロ売りが強まった。ユーロ・円は、128円74銭から128円36銭まで下落した。ポンド・ドルは、1.2777ドルから1.2725ドルまで下落した。ドル・スイスは、0.9976フランから1.0001フランまで上昇した。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY為替:ドル強含み、米中貿易摩擦緩和への期待残る