19日のドル・円相場は、東京市場では112円85銭から112円61銭まで小幅下落。欧米市場でドルは112円87銭まで買われた後に112円42銭まで反落し、112円53銭で取引を終えた。

本日20日のドル・円は、112円台で推移か。欧米株安や米長期金利の上げ渋りを意識して、リスク選好的なドル買いは抑制されるとみられる。

19日のニューヨーク市場では、米国株式が大幅安。ナスダック総合指数は先週末比3%超の下げとなった。市場関係者の一部は「強気相場は終わった」と指摘しているが、「株式相場のけん引役となる新たな銘柄を市場が発掘することができれば、株式相場は安定する」との声も聞かれている。米国経済の悪化を想定した株安ではないとの見方が多いようだが、2019年の金利見通しについては意見が分かれている。

NY連銀のウィリアムズ総裁は19日に行われた商工会議所のイベントで「金利はなお非常に低い水準にある」との見方を示した。ウィリアムズ総裁は米国経済や労働市場は依然として堅調であり、2019年も利上げを継続することが妥当であると考えているようだ。12月18−19日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で0.25ポイントの追加利上げが決定されることが確実視されているが、FOMCの経済予測(政策金利見通し、インフレ見通し、成長率見通しなど)が9月時点と同じかどうかを点検する必要がありそうだ。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:欧米株安を意識してリスク選好のドル買い抑制も