以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家中原良太氏(ブログ「株式予報」)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2018年11月17日10時に執筆

From: 中原良太
自宅の書斎より、、、

「3ファクターモデル」で有名なKenneth R. French教授のデータ・ライブラリを分析してみました。彼のライブラリのデータを集計したところ、ここ20年間においては上昇相場では「高収益」な会社ほど株価が上がりやすく、下落相場では「割安」な会社ほど株価が上がりやすかったようです。

「株を買うなら割安な方が良い!」「会社は高収益なほど安全だし成長しやすい!」なんてことは、投資家なら誰にでも分かることです。とはいえ、個人的にこの発見は驚くに値することでした。

何より驚いたのが、投資の神様、ウォーレン・バフェット氏の銘柄選別法の有効性が、そのまま証明されるような結果だったことです。

バフェット氏は、長年に亘って、ベンジャミン・グレアムから学んだ「割安株投資」と、フィリップ・フィッシャーから学んだ「成長株投資」の双方を組み合わせて投資を行ってきたと言われています(ただし、彼の素晴らしさは企業選びだけではなく、買収した会社を「経営する」という手腕も含めてのものであることは、言うまでもありません)。

冒頭で挙げた「高収益」「割安」の2要素は、バフェットが投資をする際、最低限、投資先に求めるポイントと被る部分が多いように思います。しかも、それぞれが真価を発揮する時期は、それぞれ異なる相場環境だと言うのだから、面白い。

バフェットのように「高収益」かつ「割安」の企業に賭けていれば、上昇相場では収益性の高さが評価され、下落相場では割安性が評価されることになるのでしょう。彼の手法を使っていれば、(多少、時流に振り回されることがあったとしても)トータルで見れば、インデックスを大きく上回ることができるのではないか?と、そう思う訳です。

もちろん、これはあくまで「過去」の話ですから、これから先もずっと有効なのか?という話とは別問題です。とはいえ、ぼく自身、18歳の若かりし頃に学んだ「バリュー株投資」や「グロース株投資」が、最近でも有効だったという結果を知り、興奮せずには居られませんでした。

- 中原良太

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執筆者名:中原良太
ブログ名:株式予報



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情報提供元: FISCO
記事名:「 個人投資家中原良太:改めてウォーレン・バフェットの凄さを知った【FISCOソーシャルレポーター】