8日のドル・円相場は、東京市場では113円65銭から113円94銭まで反発。欧米市場でドルは113円75銭から112円82銭まで反落し、113円23銭で取引を終えた。

本日9日のドル・円は、主に113円台前半で推移か。米国は中国を為替操作国と認定する可能性があることから、リスク回避的なドル売り・円買いは継続する可能性がある。

8日の欧米市場でドル・円は9月27日以来となる112円82銭まで下落した。一部報道によると、トランプ米政権は中国人民元の下落を懸念しており、米財務省は中国を為替操作国と認定する可能性があるとの憶測が広がったことがドル売り・円買いを促したようだ。報道によると、米財務省は半期毎の為替報告書を来週公表する予定となっている。

今年4月13日に公表された為替報告書では、「対米貿易不均衡是正に向けた中国の取り組みに進展が見られない」との見解が表明されていた。米国は中国を為替操作国と認定していないものの、中国に対して公平で相互的な競争条件の創出を要請している。米財務省は8日「貿易について中国と協議する」との意向を示しているが、協議を行なう前に中国を為替操作国と認定する可能性は残されている。為替報告書の内容が明らかになるまではリスク選好的なドル買い・円売りは抑制される可能性がある。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:リスク回避的なドル売り継続の可能性