米国株式相場はまちまち。ダウ平均は158.80ドル高の26405.76、ナスダックは6.07ポイント安の7950.04で取引を終了した。米中貿易摩擦の過度な警戒感が一服し、アジア・欧州株がほぼ全面高となり、米国株にも買いが先行。中国の李克強首相が輸出競争力を向上させるために人民元切り下げを行わないと発言し、貿易摩擦への懸念が後退した。S&P500やダウは上昇したものの、主要ハイテク株には売りが広がった。セクター別では、銀行や自動車・自動車部品が上昇する一方で商業・専門サービスや公益事業が下落した。

米長期金利の上昇でゴールドマンサックス(GS)やJPモルガン(JPM)などの金融各社が軒並み上昇。中国オンライン小売大手のアリババ・グループ(BABA)は、独ソフトウェアのSAP(SAP)との提携延長計画を発表し堅調推移。中国での売上比率の大きい航空機メーカーのボーイング(BA)や建設機械のキャタピラー(CAT)が買い戻された。一方で、製薬のアッヴィ(ABBV)は、処方箋販売を巡る贈賄の疑いで起訴され下落。ソフトウェアのマイクロソフト(MSFT)は、増配を発表したものの、市場予想を下振れ失望売りが広がった。

本日、カナダとの北米自由貿易協定(NAFTA)交渉が再開されたものの、週内に合意に至る可能性は低く、来週にずれ込む公算が高いとの見方が強まっている。

Horiko Capital Management LLC



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウは158ドル高、貿易摩擦の過度な警戒感が一服