30日のニューヨーク外為市場でドル・円は、111円48銭から110円96銭まで下落し、111円03銭で引けた。「トランプ大統領は9月初旬にも2000億ドル規模の中国製品への関税発動を支持する姿勢を示した」との報道を受けて、米中貿易摩擦の激化を懸念したドル売り・円買いが広がった。

ユーロ・ドルは、1.1696ドルから1.1642ドルまで下落し、1.1667ドルで引けた。ドイツのインフレ低下、トルコリラの下落で欧州系金融機関への懸念受けたユーロ売りが強まった。ユーロ・円は、130円36銭から129円42銭まで下落。ポンド・ドルは、1.3031ドルから1.2985ドルまで下落。欧州連合(EU)のバルニエ離脱主席交渉官が合意ない離脱にも備える必要があると言及したため、警戒感を受けたポンド売りが再燃。ドル・スイスは、0.9716フランへ上昇後、0.9687フランへ反落した。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY為替:リスク回避の円買い強まる、米中貿易摩擦激化を警戒