サムティ<3244>:2311円(+102円)
大幅続伸。前日に発表した業績上方修正、並びに大幅増配を評価する動きが続いている。11月期営業利益は従来予想の110億円から130億円に上方修正、エスペリアホテル博多をはじめとした販売用不動産の販売価格上振れが主因。また、年間配当予想は52円から96円にまで引き上げ、前日終値ベースでは、配当利回りは4.3%の水準となり、利回り妙味が高まっている。


エレコム<6750>:2914円(+142円)
大幅反発。いちよし証券ではレーティングを「B」から「A」に格上げ、フェアバリューも2500円から3500円に引き上げている。第1四半期業績における収益性改善が想定以上に顕著だったことに加え、BtoB ビジネスの中期的な収益拡大の具体性が高まっていることを評価しているようだ。今期に続いて、来期、再来期も2ケタの営業増益を予想している。


リプロセル<4978>:226円(+19円)
大幅に続伸。6月11日に発行した第14回新株予約権の権利行使が完了したと発表している。新株予約権700万個(700万株相当)が全て行使され、行使価格の総額は13億7680万円となった。権利行使が終了したことから需給悪化懸念が後退し、買い安心感につながった。28日に再生医療の産業化に向けた評価基盤技術開発事業の17年度分補助金交付額が925万9260円になったと発表したことも引き続き好感されているようだ。


太平洋セメ<5233>:3355円(-40円)
続落。JPモルガン証券では投資判断を「オーバーウェイト」から「ニュートラル」に格下げ、目標株価も4700円から3900円に引き下げたことが伝わっており、本日も売りが優勢となっている。石炭高進行も、値上げの遅延によって今期の業績計画未達確度は高いと見ており、セメントセクターは全般弱気スタンス継続と。目先は値上げ交渉の妥結を迎える9月前後のニュースフローを見極めたいとしている。


CYBOZU<4776>:746円(-81円)
大幅反落。前日に7月の月次動向を発表、売上高は8.8億円で前年同月比18%増となった。累計では前年同月比20%増で、通期の会社計画の上限レベルでの推移となっている。ただ、好業績期待を背景に、足下で株価の上昇ピッチも早まっていたことから、短期的な出尽くし感へとつながる格好に。直近3ヶ月は2割強の増収ペースであったことから、サプライズは限定的と捉えられているもよう。


シェアリングT<3989>:1578円(-32円)
買い先行もマイナス転換。ゲームの企画・開発・運用を行うTAMA(東京都港区)に0.30億円を出資すると発表している。TAMAは日本プロ野球機構から公式ライセンスを取得した野球ゲームなどを手掛けている。また、動画ショッピングサイト等を運営するDiscover(東京都渋谷区)の株式70株(議決権所有割合70%)を取得し、子会社化する。取得価格は非開示。このほか、十六銀行<8356>から運転資金などで3億円を借り入れると発表している。


エンバイオHD<6092>:1171円(+95円)
大幅に続伸。子会社の恩拜欧(南京)環保科技有限公司が中科核潤(陜西)生態環境有限公司(陜西省西安市)と土壌修復事業に関する技術協力契約を締結したと発表している。恩拜欧は中科核潤が中国北西部6省と内モンゴル自治区で受注する土壌修復事業に関わるコンサルティングや工法設計などを行う。中科核潤は新エネルギー事業を手掛ける現地企業と中国科学院城市環境研究所との合弁企業。


シンバイオ製薬<4582>:140円(+5円)
大幅に続伸。中外製薬<4519>と日本新薬<4516>がCD20陽性の濾胞性リンパ腫を対象とし、抗悪性腫瘍剤「トレアキシン」との併用が選択できる抗CD20抗体医薬品「ガザイバ」(オビヌツズマブ)の販売が開始されたと発表している。シンバイオ製薬はトレアキシンの製造販売承認事項に関わる一部変更の承認を取得している。ガザイバの販売によりトレアキシンとの併用療法が可能となり、患者に新たな治療選択肢を提供できるという。





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情報提供元: FISCO
記事名:「 注目銘柄ダイジェスト(前場):CYBOZU、リプロセル、エンバイオHDなど