3日のドル・円相場は、東京市場では111円61銭から111円87銭まで上昇。欧米市場でドルは111円84銭から111円10銭まで反落し、111円27銭で取引を終えた。

本日6日のドル・円は、主に111円台前半で推移か。米中貿易摩擦激化に対する警戒感は消えていないが、米雇用市場の拡大を意識して、リスク回避のドル売りは抑制されるとみられる。

米労働省が先週3日に発表した7月の雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月比+15.7万人にとどまり、市場予想の同比+19.3万人程度を下回った。しかしながら、失業率は3.9%と0.1ポイント低下。また、5月と6月の雇用者数は合計で5.9万人上方修正された。(5月は26.8万人増、6月は24.8万人増)

市場関係者が注目した平均時給の上昇率は前年比+2.7%で市場予想と一致したが、労働力不足に陥っている業種は増えているもようだ。来年にかけて労働市場における「たるみ」は段階的に解消され、需給ひっ迫による賃金上昇の動きが広がる可能性がある。3日の米国債市場では長期債などの利回り水準がやや低下したが、将来的にはインフレ加速の可能性は残されており、長期金利は9月以降に再上昇するとの見方が出ている。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:米雇用市場拡大を意識してリスク回避のドル売り抑制も