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ナスダック100先物 6811.25(+36.50) (16:60現在)
16時50分時点のグローベックス米株式先物市場でS&P500先物とナスダック100先物は小高く推移している。NYダウ先物は40ドル高程度で推移。欧州市場は高安まちまちとなっている。米原油先物は14年11月以来の70ドル台に乗せて推移している。こうした流れを受け、7日の米株式市場はやや買い先行で始まるとみられる。
原油高基調は続いているが、先週末発表の4月雇用統計で賃金の緩やかな上昇基調が確認されたため、インフレと利上げペース加速への警戒感は後退しており、相場は底堅い展開と予想される。ただ、貿易摩擦問題を巡る米国と中国の交渉の先行き不透明感は根強い。トランプ米大統領が5月12日までに離脱するか否かの決断を下すイラン核合意問題についても、市場の警戒感は根強い。しかし、北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉で、トランプ大統領は当初こそ極めて強硬な交渉姿勢を見せたが、実業家という経歴もあって、現時点では各国が受け入れ可能で、より現実的な落としどころを探る努力を強めている。このため、イラン核合意問題でも、中東の混乱と世界経済の実勢に不釣り合いな原油高を回避しつつ、イランの核放棄をより確実にする方向で努力する可能性が高く、米株式市場の大きな動揺を招くリスクは限定的とみられる。なお、経済指標では3月の消費者信用残高が発表される。
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