本日のマザーズ先物は、9日の米株価指数の上昇を好感した日経平均株価の上昇に連動して買い先行で始まりそうだ。9日の米国市場では、米2月雇用統計での平均時給の伸び鈍化などから米国の過度なインフレ懸念が後退し、NYダウは440ドル高となり、ナスダック総合指数、半導体関連銘柄で構成するSOX指数も史上最高値を更新した。米テクノロジーセクターの値上がりが投資マインドを好転させ、東京市場には追い風となり、マザーズ先物も買い優勢となりそうだ。また円相場が1ドル=106円台後半と円高一服していることも買い安心感を誘うとみられる。ただ、森友学園による国有地売却を巡り、取引に関する決済文書の書き換えを財務省が認めるなど、国内政治に対する不安感が相場の上値を重くする可能性があり、買い一巡後は次第に様子見ムードが広がりそうだ。本日の上値のめどは1210.0pt、下値のめどは
1170.0ptとする。

<FA>

情報提供元: FISCO
記事名:「 マザーズ先物見通し:米ハイテク株高を交換した買い先行