7日のドル・円相場は、東京市場では109円72銭から109円01銭まで下落。欧米市場でドルは108円92銭から109円70銭まで反発し、109円34銭で取引を終えた。

本日8日のドル・円は109円台で推移か。米長期金利の上昇を意識して、リスク回避的なドル売り・円買いは抑制されるとみられる。

報道によると、米上院指導部は7日までに2年間の予算で超党派の合意が成立したと発表した。合意案は国防および非国防費の3000億ドル近い増額を盛り込む内容だが、上院共和党の一部議員によると、連邦債務に関する法定上限の適用を2019年3月まで停止することなども盛り込まれているようだ。同法案は8日に上院で採決されることが見込まれている。

7日の米国債券市場では、米連邦政府機関の閉鎖回避への期待で10年債、30年債などの利回り水準は上昇した。ただし、NY連銀のダドリー総裁が「株式相場の下落は、中央銀行が重視する話にはなっていない」との見方を示したことも債券利回りの上昇につながったとの声が聞かれている。また、大規模減税や国防および非国防費の3000億ドル近い増額は財政圧迫の要因となるため、一部では「インフレ加速の思惑が後退しても米長期金利の大幅な低下は期待できない」との見方も出ている。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:米長期金利上昇で円買い抑制も