28日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:米国は想定内の動きで下値の堅さが意識されるか
■外資系証券の注文動向:差し引き10万株の買い越し
■前場の注目材料:東京海上、損害調査にAI活用、システム構築、修理費用まで算出


■米国は想定内の動きで下値の堅さが意識されるか

28日の日本株市場は、引き続きこう着感が強いものの、底堅さが意識される相場展開が見込まれる。27日の米国市場ではハイテク株への買い戻しがみられたが、節税目的の売りに上値を抑えられた。また、原油安や長期金利の低下が嫌気されたようであり、小幅な上昇にとどまっている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比25円高の22915円。

日経平均は5日線を挟んでのこう着が続いており、日中値幅は80円程度の状況が続いている。昨日の東証1部の出来高は9億8000万株と10億株を下回るなど、今年最低を更新しており、本日も閑散取引になりそうである。ただし、米ハイテク株が反発をみせていることもあり、この流れから値がさハイテク株が小じっかりな値動きとなるようだと、日経平均を下支えする格好になりそうだ。

また、日経平均がこう着相場になる中、マザーズ指数が年初来高値を更新するなど、個人主体の物色は活発である。直近IPO銘柄や2018年も期待されるテーマ株などへの値幅取り狙いの動きがみられよう。日経平均はこう着ながらも下値の堅さが意識されており、もち合いレンジからの上放れを引き続き意識しておきたい。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き10万株の買い越し

朝の外資系証券4社経由の注文状況は、売り230万株、買い240万株、差し引き10万株の買い越しとの観測。

12月 21日(木):80万株の売り越し
12月 22日(金):120万株の売り越し
12月 23日(月):10万株の売り越し
12月 26日(火):10万株の売り越し
12月 27日(水):120万株の売り越し


■前場の注目材料

・トランプ政権に対する政策運営期待
・NYダウは上昇(24774.30、+28.09)
・ナスダックは上昇(6939.34、+3.09)
・SOX指数は上昇(1263.36、+4.48)
・個人主体の中小型株物色が活発
・NY金は上昇、(1291.4、+3.9)
・シカゴ日経225先物(22915、+25)
・マザーズは上昇(1234.02、+37.62)
・日経平均は上昇(22911.21、+18.52)
・11月の建機出荷額、前年同月比26.6%増

・東京海上<8766>、損害調査にAI活用、システム構築、修理費用まで算出
・富士電機<6504>、設備投資350億円、来年度、パワー半導体増産


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・10:10  国債買い入れオペ(残存期間5年超10年以下と10年超)(日本銀行)

<海外>
・10:00  中・SWIFT元建てグローバル支払(11月)    1.46%






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情報提供元: FISCO
記事名:「 前場に注目すべき3つのポイント~米国は想定内の動きで下値の堅さが意識されるか