26日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・祝日明けの米国市場の動向に期待も
・ドル・円は小動き、日本株はマイナス圏
・値下がり寄与トップは東エレク<8035>、同2位はファナック<6954>


■日経平均は小動き、祝日明けの米国市場の動向に期待も

日経平均は小動き。0.78円安の22938.40円(出来高概算5億2000万株)で前場の取引を終えた。引き続き海外市場が休場の中、方向感に欠ける相場展開となっている。日経平均の日中値幅は50円弱と狭いレンジでの取引に。ただし、5日線での攻防となり、底堅さが意識されている。

東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1000を超えており、過半数を占めている。規模別指数では小型株指数のみが上昇。セクターでは電気機器、非鉄金属、その他製品、卸売、精密機器が軟調。一方で小売、水産農林、サービス、陸運がしっかり。

TOPIXが0.08%の下げとなっており、日銀のETF買い入れへの期待はありそうだ。ただし、小幅な下げであるため、インパクトは過度に期待しない方が良さそうである。とはいえ、祝日明けの米国市場では、税制改革法案が成立したことを改めて評価した動きが意識される。17年の株式相場を牽引した大型ハイテク株は、メリットはないが米国内での売上比率が高い中小型株やエネルギー、金融セクターなどは明らかな恩恵を受けることになる。

その為政策に関連する銘柄等への押し目買い意欲は強そうだ。また、個人主体の資金を中心に2018年も注目されよう政府主導の働き方改革の他、仮想通貨、次世代電池といった関連銘柄に対する物色が引き続き注目される。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■ドル・円は小動き、日本株はマイナス圏

26日午前の東京市場でのドル・円は小動き。年末モードの薄商いで材料難のなか、レンジ取引となった。

日経平均株価は小幅安で推移し、やや円買いに振れやすい地合いとなった。ただ、年末年始休暇に入る参加者が多く、薄商いのなか、ドルは目先も方向感の乏しい値動き。

ランチタイムの日経平均先物はマイナス圏で推移しており、目先の日本株安を見込んだ円買いに振れやすい。上海総合指数が弱含んでいることも、やや円買いを支援しているもよう。

ここまでの取引レンジは、ドル・円は113円24銭から113円35銭、ユーロ・円は134円33銭から134円55銭、ユーロ・ドルは1.1863ドルから1.1874ドルで推移した。

(為替・債券アナリスト 吉池威)


■後場のチェック銘柄

・ABホテル<6565>や日本ユピカ<7891>がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます

・値下がり寄与トップは東エレク<8035>、同2位はファナック<6954>


■経済指標・要人発言

・日銀金融政策決定会合・議事要旨(10月30-31日開催分)
「資本および労働市場の双方において過大な供給余力が残存していると見込まれるほか、2019年の消費税率の引き上げを踏まえ現時点で追加緩和を講じ、物価安定目標の早期達成への確度を高めるべき」(1人の委員)


☆後場の注目スケジュール☆

<国内>
特になし

<海外>
特になし






<DM>

情報提供元: FISCO
記事名:「 後場に注目すべき3つのポイント~祝日明けの米国市場の動向に期待も