20日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:金融とハイテクセクターへの物色強まるか
■外資系証券の注文動向:差し引き300万株の買い越し
■前場の注目材料:ホンダ、SUV型EV、来年投入、中国専用、現地生産


■金融とハイテクセクターへの物色強まるか

20日の日本株市場は、こう着ながらも底堅さが意識される相場展開になりそうだ。19日の米国市場は、税制改革法案の成立に楽観的な見方が広がる一方で、前日の株価上昇を受けた利益確定の動きが広がった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比35円安の22765円となり、利食い先行の展開になりそうだ。また、今晩の税制改革法案の上院での採決結果を見極めたいとの思惑もありそうだ。

もっとも、想定内の動きであり、成立したとしても材料出尽くしとなる可能性も意識されているだろう。クリスマス休暇入りで参加者が限られるなか、大きなトレンドは出難いと考えられる。物色としては主力処が利益確定に上値を抑えられる可能性があり、個人主体の資金は中小型株に向かいやすいだろう。

その他、米マイクロンが決算評価から時間外で上昇しており、ハイテク株への波及効果が意識される。ベンチマークとして意識されている東エレク<8035>は、一目均衡表の雲上限が支持線として意識される一方で、基準線のほか25日線に上値を抑えられている。抵抗線突破をみせてくるようだと、センチメントを明るくさせてくることになりそうだ。

また、GPIFが国内の不動産ファンドへの投資を本格化させると報じられており、REITや不動産セクターへの物色が意識されそうだ。テーマ株としてはビットコイン関連のほか、次世代電池などが引き続き選好されよう。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き300万株の買い越し

朝の外資系証券4社経由の注文状況は、売り560万株、買い860万株、差し引き300万株の買い越しとの観測。

12月 13日(水):250万株の売り越し
12月 14日(木):40万株の買い越し
12月 15日(金):127万株の買い越し
12月 18日(月):300万株の買い越し
12月 19日(火):30万株の買い越し


■前場の注目材料

・米マイクロン、予想上回る決算で時間外上昇
・米税制改革法案、下院通過
・個人主体の中小型株物色が活発
・マザーズ指数は上昇、(1196.09、+13.02)
・ドル円、1ドル112円80-90銭
・NY原油は上昇、(57.46、+0.30)


・ホンダ<7267>、SUV型EV、来年投入、中国専用、現地生産
・岩谷産<8088>、中国にヘリウム拠点、内陸部で19年稼働


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・10:00  銅電線出荷統計(11月)
・10:10  国債買い入れオペ(残存期間1年超5年以下と10年超)

<海外>
特になし



<HT>

情報提供元: FISCO
記事名:「 前場に注目すべき3つのポイント~金融とハイテクセクターへの物色強まるか