12日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は118.77ドル高の24504.80、ナスダックは12.76ポイント安の6862.32で取引を終了した。明日のFOMCで利上げを確実視する向きが多く、投資家のリスク選好姿勢が強まった。11月生産者物価指数が予想を上振れたほか、長期金利の上昇も好感され、ダウとS&P500は上昇し、最高値を更新した。一方で、ハイテク株は前日終値を挟んで揉み合う展開となった。セクター別では、電気通信サービスや銀行が上昇する一方で公益事業や半導体・半導体製造装置が下落した。

航空機のボーイング(BA)は20%の増配と180億ドルの自社株買い計画を発表し上昇。ケーブルテレビのコムキャスト(CMCSA)はメディアの21世紀フォックス(FOX)の映画・テレビ事業の買収検討を中断したことを発表し堅調推移。一方で、玩具メーカーのマテル(MAT)は10-12月期の業績悪化を示唆し下落。半導体メーカーのアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)やエヌビディア(NVDA)は、一部アナリストが18年に画像処理半導体(GPU)が別の半導体に置き換えられる可能性を指摘し軟調推移となった。

明日のFOMCは声明文やイエレンFRB議長の会見で、今後の利上げやそのペースと方針、税制改革を前提とした18年度の景気動向などに具体的な示唆が得られるかどうかが注目点となるだろう。

Horiko Capital Management LLC



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:ダウ118ドル高、NYダウ、S&P500が最高値を更新