5日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:金融や内需セクターへのシフト強まる
■外資系証券の注文動向:差し引き19万株の買い越し
■前場の注目材料:日本電産、仏PSAと合弁、EVモーター21年量産


■金融や内需セクターへのシフト強まる

5日の日本株市場は売り先行後は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。4日の米国市場では税制改革案の実現への期待からNYダウが上昇する一方、既に実効税率の低いハイテク大型株は減税による恩恵を受けにくいとの見方から、主要ハイテク株の下げが目立った。シカゴ日経225先物清算値は大阪比230円安の22480円となり、これにサヤ寄せする格好から売りが先行しよう。

ただし、シカゴ水準には25日線が位置しており、売り一巡後は底堅さが意識される可能性が高そうだ。米ハイテク株の下落影響についても想定されていた流れであり、足元では金融セクターなど内需系にシフトしていたため、波乱の展開にはつながらないと考えられる。

また、中小型株については、上昇基調が強まっていた銘柄等に利益確定の流れが強まっているが、一方で相対的に出遅れている銘柄等を物色する流れがみられる。先高観は後退しておらず、良好な需給状況の中での循環物色が続きそうである。まずは日経平均の25日線レベルでの底堅さを確認したいところ。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き19万株の買い越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り632万株、買い651万株、差し引き19万株の買い越しとの観測。

11月 28日(火):350万株の買い越し
11月 29日(水):70万株の売り越し
11月 30日(木):170万株の買い越し
12月 01日(金):120万株の買い越し
12月 04日(月):470万株の買い越し


■前場の注目材料

・米税制改革実現への期待
・NYダウは上昇(24290.05、+58.46)
・好業績銘柄への物色意欲の強さ
・ドル円、1ドル112円45-55銭
・一般世帯の消費者態度指数、3ヵ月連続改善

・日本電産<6594>、仏PSAと合弁、EVモーター21年量産
・アイダ<6118>、EVモーター用1.5倍、高速プレス増産


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・特になし

<海外>
・09:30  豪・経常収支(7-9月)  -80億豪ドル  -96億豪ドル
・09:30  豪・小売売上高(10月)  0.2%  0%
・10:45  中・財新サービス業PMI(11月)    51.2
・10:45  中・財新総合PMI(11月)    51.0



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情報提供元: FISCO
記事名:「 前場に注目すべき3つのポイント~金融や内需セクターへのシフト強まる