1日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:ハイテク株リバウンドなら先高期待強まる
■外資系証券の注文動向:差し引き120万株の買い越し
■前場の注目材料:・ファナック、スカラ(水平多関節)型ロボット投入、ラインの選択肢拡大


■ハイテク株リバウンドなら先高期待強まる

1日の日本株市場は堅調な展開が見込まれる。11月30日の米国市場は、NYダウが300ドルを超す上昇となり、連日で最高値を更新した。税制改革実現に楽観的な見方広がったことから上げ幅を広げていた。また、足元で大きく売られていたアップル、アマゾンなどFANG株を中心にハイテク株に買い戻しが広がったことも材料視される。シカゴ日経225先物清算値は大阪比115円高の22875円となり、これにサヤ寄せする格好から、幅広い銘柄に買いが先行しよう。

師走相場となり、先高観の強い相場展開の中、足元で調整が続いていたハイテク株に押し目買いの動きが強まるようだと、より先高観は強まることになろう。一方で、北朝鮮情勢への警戒感が根強く、週末要因もあって積極的な上値追いは限られそうである。日経平均の23000円接近の場面では利益確定の動きも意識されやすい。また、インデックスに絡んだ売買が中心になりやすく、個人主体の中小型株については物色対象は一部の好業績銘柄や材料株にとどまりそうだ。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き120万株の買い越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り450万株、買い570万株、差し引き120万株の買い越しとの観測。

11月 24日(金):134万株の買い越し
11月 27日(月):340万株の売り越し
11月 28日(火):350万株の買い越し
11月 29日(水):70万株の売り越し
11月 30日(木):170万株の買い越し


■前場の注目材料

・米税制改革実現に楽観的な見方
・OPEC減産延長決定
・NYダウは上昇(24272.35、+331.67)
・好業績銘柄への物色意欲の強さ
・シカゴ日経225先物(22875、+115)
・ドル円、1ドル112円65-112円75銭
・ナスダックは上昇(6873.97、+49.58)
・NY原油は上昇、(57.40、+0.10)
・日経平均は上昇(22724.96、+127.76)
・マザーズ指数は上昇、(1167.20、+1.36)
・10月鉱工業生産0.5%上昇


・ファナック<6954>、スカラ(水平多関節)型ロボット投入、ラインの選択肢拡大
・日産自<7201>、今年度国内生産100万台割れも、無資格検査響く


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・特になし

<海外>
・10:45  中・財新製造業PMI(11月)  51.0  51.0



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情報提供元: FISCO
記事名:「 前場に注目すべき3つのポイント~ハイテク株リバウンドなら先高期待強まる