14日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:自律反発意識も短期筋の売り仕掛け警戒
■外資系証券の注文動向:差し引き20万株の買い越し
■前場の注目材料:旭硝子、在宅勤務6000人、来年、全社員に対象を拡大

■自律反発意識も短期筋の売り仕掛け警戒

14日の日本株市場は、昨日の大幅な下げに対する自律反発が意識されよう。13日の米国市場は、税制改革法案を巡る先行き不透明感から売りが先行したが、その後は買い戻しの流れが広がった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比85円高の22365円となり、インデックスに絡む売買から、買いが先行することになりそうだ。

ただし、昨日の出来高が15億株台にとどまるなど、商いが膨らみづらい中で先物に振らされやすい面もある。昨日は大引け30分前辺りから225先物が下げ幅を広げる格好となり、これを受けてポジション調整の売りが強まるなか、終値ベースでは10月末以来の22400円を下回った。ナイト・セッションで一時22110円まで下げる場面もみられている。戻りの鈍さが意識される局面においては、短期筋の売り仕掛けに注意したいところであろう。

日経平均の9日の乱高下によって、いったんはピーク感が意識されやすい状況であるため意外感はないものの、値幅が出やすい状況が続く可能性がありそうだ。物色は決算を手掛かりとした個別対応のほか、インデックスの影響を受けづらい、中小型株などへ資金がシフトしやすくなったと考えられる。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き20万株の買い越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り740万株、買い760万株、差し引き20万株の買い越しとの観測。

11月 07日(火):110万株の売り越し
11月 08日(水):110万株の売り越し
11月 09日(木):460万株の買い越し
11月 10日(金):460万株の買い越し
11月 13日(月):220万株の買い越し


■前場の注目材料

・NYダウは上昇(23439.70、+17.49)
・シカゴ日経225先物(22365、+85)
・NY原油は上昇、(56.76、+0.02)
・NY金は上昇、(1278.9、+4.7)
・ナスダックは上昇(6757.60、+6.66)
・好業績銘柄への物色意欲の強さ
・10月工作機械受注額5割増
・9月産業機械受注額19.9%増

・旭硝子<5201>、在宅勤務6000人、来年、全社員に対象を拡大
・リコー<7752>、中小向け支援サービス展開、日本MSと共同で
・フジクラ<5803>、光ファイバー2倍収納、ケーブル、通信速度低下防止へ


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・10:00  営業毎旬報告(11月10日現在、日本銀行)

<海外>
・11:00  中・固定資産投資(都市部)(10月)  7.3%  7.5%
・11:00  中・鉱工業生産指数(10月)  6.3%  6.6%
・11:00  中・小売売上高(10月)  10.4%  10.3%



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情報提供元: FISCO
記事名:「 前場に注目すべき3つのポイント~自律反発意識も短期筋の売り仕掛け警戒