15日の日経平均は5営業日ぶりに反発。216.21円高の19753.31円(出来高概算16億5000万株)で取引を終えた。14日の米国市場は、複数の政府高官が、緊迫化する北朝鮮情勢への非軍事的解決を示唆したことで地政学リスクへの警戒感がやや後退し買いが先行。この流れを受けた日本株市場は、シカゴ先物を上回る格好から始まると、その後もインデックスに絡んだ商いを中心に上げ幅を広げており、一時19800円を回復する場面をみせている。

北朝鮮情勢については、15日がXデーとされるなか、ミサイル発射等の報道もないため、売り方の買戻しが意識されやすいところ。ただし、夏季休暇シーズンの中で参加者は限られており、インデックスに絡んだ商いが中心だった。また、理想的なリバウンドをみせているが、日経平均の19800-20000円レベルでは、やれやれの売りも出やすいところであり、後場は19800円近辺でのこう着が続いた。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1500を超えており、全体の7割を占めていた。

日経平均はボリンジャーバンドでは-4σに位置していた売られ過ぎの状態から、本日のリバウンドによって-1σと-2σとのレンジで推移しており、一先ず売られ過ぎ感は後退している。米国防総省は米軍と韓国軍が定例の合同軍事演習を21日から実施するため準備を進めていることを明らかにしている。北朝鮮の反発が警戒されるなか、引き続き積極的なポジションは取りづらい需給状況になりそうだ。そのため、短期割り切りスタンスでの自律反発狙いといったところか。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 目先は短期割り切りスタンスでの自律反発狙い【クロージング】