25日のドル・円相場は、東京市場では111円34銭から110円83銭まで下落。欧米市場でドル・円は111円20銭から111円96銭まで買われており、111円90銭で取引を終えた。

本日26日のドル・円は112円前後で推移か。米長期金利の上昇や欧米株高を意識して、リスク選好的な円売りは継続する可能性がある。

米議会上院は25日、医療保険制度改革(オバマケア)改廃法案の審議開始について採決を行い、50対51の僅差で可決した。共和党議員2名が反対したものの、ペンス副大統領の投票によって正式な審議入りが決まった。報道によると、マコネル上院共和党院内総務は改廃法案に関する作業を今週中に終わらせるとの意向を示した。

市場関係者の間からは、「オバマケア改廃法案の審議開始は歓迎すべきことだが、2名の共和党議員は反対に回っており、法案可決については楽観視できない状態が続いている」との声が聞かれている。改廃法案に関する作業は調整などを含めて時間がかかるとみられており、関係筋によると今週中に終了できる保証はないとされている。25日のニューヨーク市場ではオバマケア改廃法案の審議開始を好感してドル買い・円売りが活発となったが、改廃法案が最終的に可決するまでは予断を許さない状況が続くとみられる。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:米長期金利上昇などを意識してリスク選好の円売り継続へ