11日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:日経平均2万円固めのなか、ソフトバンクGやゲーム株の動向に注目
■外資系証券の注文動向:差し引き590万株の売り越し
■前場の注目材料:東芝、日経平均株価の構成銘柄、来月から除外



■日経平均2万円固めのなか、ソフトバンクGやゲーム株の動向に注目

11日の日本株市場は、利食い優勢ながらも底堅い相場展開が見込まれる。10日の米国市場は、イエレン議長の議会証言や4-6月期決算を控えて上値の重い展開となったが、ハイテク株を選好する動きが目立った。シカゴ日経225先物清算値は大阪比45円安の20055円となり、この流れから日経平均は2万円固めの相場展開となろう。

物色は米国市場の流れからハイテク株への物色が注目されるほか、日経平均が2万円固めのなか、中小型株に資金が向かいやすい。昨日はゲーム株の一角が物色されていたが、明日以降、ゲーム企業の決算が続くこともあり、思惑的な動き等も意識されやすいだろう。

また、米画像処理半導体メーカーのエヌビディア(NVDA)は、自動運転システム開発でのトヨタ自<7203>との提携期待を背景に、一部アナリストが足元から約30%増となる目標株価の引き上げを行うなど、業績期待が高まっている。これを受けてソフトバンクG<9984>への動きも注目されることになりそうだ。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き590万株の売り越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り960万株、買い370万株、差し引き590万株の売り越しとの観測。

07月04日(火):330万株の買い越し
07月05日(水):180万株の売り越し
07月06日(木):750万株の買い越し
07月07日(金):70万株の買い越し
07月10日(月):110万株の買い越し


■前場の注目材料

・ナスダックは上昇(6176.39、+23.31)
・NY原油は上昇(44.40、+0.17)
・SOX指数は上昇、AMDやNVIDIAなど全般堅調
・日欧EPA、19年発効へ
・産業機械受注、5ヵ月ぶりプラス
・ドラッグストア、今期増配相次ぐ
・さくらリポート、関東甲信越の判断引き上げ
・景気ウォッチャー、4カ月連続改善


・日本郵政<6178>株、夏売却見送り
・日立製作所<6501>社長、「アジア売上高1.5兆円に」
・アサヒ<2502>、茨城工場に投資、クラフトビール生産5倍
・東芝<6502>、日経平均株価の構成銘柄、来月から除外
・KDDI<9433>、最大3割、携帯大手相次ぎ値下げ、格安SIMに対抗
・富士通<6702>、AI人材確保、自己株で報酬上乗せ
・第一三共<4568>、学術部門増強、がん領域、新薬と両輪、19年度めど世界統括組織


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・特になし

<海外>
・特になし



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情報提供元: FISCO
記事名:「 前場に注目すべき3つのポイント~日経平均2万円固めのなか、ソフトバンクGやゲーム株の動向に注目