10日の日経平均は反発。151.89円高の20080.98円(出来高概算15億4000万株)で取引を終えた。米雇用統計の結果を受けた7日の米国株高のほか、円相場が1ドル114円台と円安に振れて推移するなか、日経平均は2万円の大台を回復して始まった。その後はこう着感の強い展開が続いていたが、午後に入ると一時20127.76円まで上げ幅を広げる場面もみられた。大引けにかけてはやや上げ幅を縮めているが、心理的な抵抗だった5日、25日線を上回っている。

セクターでは海運、その他製品、ゴム製品、電気機器、証券、不動産、精密機器、金属製品が堅調。一方で、石油石炭、情報通信、水産農林、鉱業、銀行が小安い。東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1400を超えており、全体の7割近くを占めていた。

日経平均は2万円固めの展開となるなか、若干ではあるが5日、25日線を突破してきている。為替市場ではドル円が1ドル114円台と円安に振れて推移していることも安心感につながっていた。こう着ながらも先高期待が高まりやすい状況であり、センチメントの改善から中小型株への物色にも広がりをみせている。ゲーム株の一角に強い動きがみられていたが、今週はゲーム企業の決算発表が相次ぐこともあり、引き続き関心が集まりやすいだろう。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 2万円固めでセンチメント改善【クロージング】