12日の米国株式相場は下落。ダウ平均は36.30ドル安の21235.67、ナスダックは32.45ポイント安の6175.46で取引を終了した。先週、一部アナリストが主要ハイテク株への投資リスクを警告したことを受けて、引き続きハイテクセクターに利益確定の動きが広がり、終日軟調推移となった。しかし、原油相場が上昇したほか、明日から開催される連邦公開市場委員会(FOMC)での発表内容を見極めたいとの思惑から下値は限られた。セクター別では、メディアや電気通信サービスが上昇する一方でテクノロジー・ハード・機器や消費者・サービスが下落した。

主要ハイテク株であるフェイスブック(FB)、アマゾン(AMZN)、マイクロソフト(MSFT)、アルファベット(GOOGL)は軒並み下落。携帯端末のアップル(AAPL)もみずほ証券による投資判断引き下げで、軟調推移。一方で、複合企業のゼネラル・エレクトリック(GE)はCEOの交代を発表し、上昇。原油相場の上昇でエネルギー会社のチェサピーク・エナジー(CHK)や深海油田開発のトランスオーシャン(RIG)などエネルギー銘柄が堅調推移となった。

明日、ジェフ・セッションズ司法長官が米大統領選へのロシア介入疑惑などを巡り、上院情報委員会で証言を行う。内容次第では、政権運営への懸念が高まる可能性がある。

Horiko Capital Management LLC



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:ダウは36ドル安、ハイテク株への売りが続く