24日の日経平均は大幅に続伸。255.13円高の18875.88円(出来高概算19億2000万株)で取引を終えている。注目されていた23日の仏大統領選第1回投票結果は、EUの枠組みの堅持を前面に掲げるマクロン氏が決選投票に進むことが確実と伝えられたことから、為替市場では安全な資産としてこれまで買われてきた円を売る動きが強まり、円相場はドルやユーロに対し大きく値下がりした。この流れを受けてシカゴ日経225先物(ドル建て)は一時19070円まで上げ幅を拡大させる場面をみせるなか、買い先行で始まった。

ただ、25日には北朝鮮人民軍創軍85周年があり、再び軍事的な挑発に踏み切る可能性が警戒されている。そのため、日経平均は寄付き直後に付けた18910.33円を高値に狭いレンジでの取引が続いた。セクターでは陸運、精密機器、建設、その他製品、医薬品、水産農林が堅調。半面、鉄鋼、石油石炭、鉱業が小安い。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1500を超えており、全体の7割を占めている。

仏大統領選第1回投票で、マクロン氏が決選投票に進むことが確実と伝えられたことから、一先ずリスク要因の一つが和らいだ格好である。一方で明日25日には北朝鮮人民軍創軍85周年があり、地政学リスクの高まりが上値の重しとなっていた。地政学リスクについては数日は見極めが必要とみられるが、まずは明日が無事に通過してくれば、リスクが和らぐ流れにつながろう。物色としてはリバランスの動きにとどまっているが、一つずつリスク要因が和らぐのを見極めていく格好になりそうだ。決算発表が本格化するなか、業績を手掛かりとした個別対応が続きそうである。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 一つずつリスク要因が和らぐのを見極め【クロージング】