7日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円17銭まで下落後、111円37銭まで反発し、111円09銭で引けた。この日発表された3月米非農業部門雇用者数は、前月比+9.8万人にとどまり、一時ドル売りが優勢となった。米国のシリア攻撃により地政学的リスク増大を警戒した円買いも目立った。しかし、3月の失業率は4.5%に低下し、利上げ軌道は変わらないとの見方が強まり、ダドリーNY連銀総裁は「年末から来年初めにかけてバランスシート縮小を開始する」との見方を示したため、米長期債利回りは上昇に転じ、ドル買いが再び優勢となった。

ユーロ・ドルは、1.0666ドルへ上昇後、1.0581ドルへ下落し、1.0591ドルで引けた。欧米金利差の拡大観測を受けたユーロ売りが継続。ユーロ・円は、117円38銭から117円88銭まで上昇した。ポンド・ドルは、1.2451ドルから1.2366ドルまで下落。低調な英経済指標を嫌ったポンド売りが観測された。ドル・スイスは、1.0030フランへ下落後、1.0096フランまで上昇した。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY為替:米利上げペース維持との見方でドル反発