5日のニューヨーク外為市場でドル・円は、111円45銭へ上昇後、110円66銭へ反落した。米国の3月ADP全米雇用報告で雇用が20万人超増加するポジティブサプライズを受けてドル買いが加速した。その後、米3月ISM非製造業景況指数が予想を下回ったほか、米連邦準備制度理事会(FRB)が公表した連邦公開市場委員会(FOMC)議事録でバランスシートの縮小の可能性が示唆されたことや一部メンバーが「株価は非常に高い」との見解を示したことなどが警戒感につながり、リスク選好のドル買い・円売りが後退した。

ユーロ・ドルは、1.0682ドルから1.0635ドルへ下落した。欧米金利差の拡大観測を受けたユーロ売り・ドル買いが再燃した。ユーロ・円は、118円79銭から118円17銭へ反落。

ポンド・ドルは、1.2451ドルへ下落後、1.2498ドルへ上昇した。

ドル・スイスは、1.0024フランから1.0078フランへ上昇した。安全通貨としてのフラン買いが一段と後退した。

  [経済指標]・米・3月ISM非製造業景況指数(総合):55.2(予想:57.0、2月:57.6)・米・3月サービス業PMI改定値:52.8(予想:53.1、速報値:52.9)・米・3月総合PMI改定値:53.0(速報値:53.2)・米・3月ADP全米雇用報告:前月比+26.3万人(予想:+18.5万人、2月:+24.5万人←+29.8万人)

 

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情報提供元: FISCO
記事名:「 4月5 日のNY為替概況