4日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円28銭から110円81銭まで上昇し、110円74銭で引けた。2月の米貿易赤字が予想以上に縮小したことや、トランプ米大統領が企業CEOとの会合で金融規制改革法(ドッド・フランク法)の大幅な緩和、1兆ドルを超えるインフラ投資の可能性を示唆したことが好感された。米債利回りの上昇に伴うドル買いやリスク選好の円売りが観測された。

ユーロ・ドルは、1.0647ドルから1.0677ドルへ上昇し、1.0674ドルで引けた。ドラギECB総裁が「単一通貨ユーロへの支持は現在も70%と危機前に記録した高水準に並んでいる」と述べたことから、リスク回避のユーロ売りは後退。ユーロ・円は、117円43銭から118円23銭まで上昇した。ポンド・ドルは、1.2465ドルから1.2424ドルまで下落した。低調な経済指標を嫌ったポンド売りが継続。ドル・スイスは、1.0012フランから1.0034フランへ上昇した。安全通貨としてのフラン買いはやや後退した。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY為替:ドル下げ渋り、2月米貿易赤字は予想を下回る