23日午前の東京外為市場では、ドル・円はじり高。前日海外市場での下落から値を戻す展開となった。ドル・円は前日、医療保険制度改革(オバマケア)代替案の採決を前にリスク回避の円買いが強まり、一時110円75銭まで下落。今日のアジア市場では値を戻す展開となり、日経平均株価の小幅高を手がかりに111円半ばまで上昇。

一方、大阪市の学校法人「森友学園」の認可をめぐる問題で参院予算委員会の証人喚問に招致された同学園の籠池泰典理事長(退任の意向)は、安倍晋三首相の妻・昭恵夫人から「安倍晋三からです」と、現金100万円の入った封筒を渡されたと証言した。

ランチタイムの日経平均先物はプラス圏で推移しており、目先も日本株高の継続が見込まれているが、リスク先行的なドル買い・円売りの動きは強まっていない。引き続き、籠池氏の証人喚問が注目され、安倍首相の進退問題に発展するような新事実が明らかになった場合には、株売り・円買いが強まりそうだ。

ここまでのドル・円の取引レンジは111円16銭から111円58銭、ユーロ・円は120円00銭から120円31銭、ユーロ・ドルは1.0782ドルから1.0798ドルで推移した。


【要人発言】
・スイス国立銀
「スイスフランは著しく過大評価されている」

・メキシコ中銀総裁
「インフレ期待の安定に向け適切に行動」



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情報提供元: FISCO
記事名:「 東京為替:ドル・円はじり高、籠池氏の証人喚問を注視