15日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は107.45ドル高の20611.86、ナスダックは36.87ポイント高の5819.44で取引を終了した。1月の消費者物価指数や小売売上高が予想を上振れたほか、堅調な2月NAHB住宅市場指数が好感され、買いが先行。昨日に引き続き行われたイエレン議長の議会証言では、米経済が当局の目標達成に近いとの認識を示した。またトランプ大統領が小売業界幹部との会談で、そう遠くない将来に大規模な税制案を発表すると発言したことも手伝い、終日堅調推移となった。S&P500、ナスダック総合指数、ダウの主要株価指数は揃って連日の最高値更新となった。セクター別では、家庭用品・パーソナル用品や医薬品・バイオテクノロジーが上昇する一方で保険やエネルギーが下落した。

クーポン共同購入サイトのグルーポン(GRPN)は決算が予想を上振れ、大幅上昇。ホテル運営のヒルトン・ワールドワイド・ホールディングス(HLT)も決算内容が好感され、堅調推移。携帯端末のアップル(AAPL)は、著名投資家のウォーレン・バフェット氏率いる投資会社バークシャー・ハサウェイが10-12月期にこれまでの持分の3倍以上へ大幅に買い増したことが明らかとなり、買われた。一方でアクセサリーのフォッシル(FOSL)は決算内容が嫌気され、大幅下落となった。

資産運用会社のフォートレス・インベストメント・グループ(FIG)は、ソフトバンクによる33億ドルの買収で合意し、大幅上昇となった。ソフトバンクは大規模な投資ファンド組成を発表しており、投資能力の強化につながることが期待できる。

Horiko Capital Management LLC



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:ダウは107ドル高、投資家のリスク選好姿勢が強まる