8日は日経平均は反発。96.82円高の19007.60円(出来高概算16億4000万株)で取引を終えた。前日の下げの一因だった欧州市場が落ち着いた動きをみせるなか、買い先行で始まった。しかし、節目の19000円には届かず、次第に上値の重さが意識され、前引けには18900円を下回る場面もみられた。ただ、午後は日銀のETF買い入れへの思惑のほか、下値の堅さを意識した短期筋の買い戻し等もあり、大引けにかけて再び切り返すと、節目の19000円を回復。前引けでは値下がり数が上回っていたが、インデックスに絡んだ売買により、東証1部の値上がり数は1200を超えている。

薄商いのなか、インデックスに絡んだ商いによって節目の19000円を回復している。依然として方向感は掴みづらいほか、決算が本格化していること、10日の日米首脳会談を見極めたいとの模様眺めムードが強いなか、19000円処でのこう着が続きそうである。また、前日の欧州市場は上昇したものの、欧州の政治リスクを警戒する向きも多く、積極的な売買は手控えられやすいだろう。

もっとも、トランプ政権に対する不透明感もあって慎重姿勢が続いていたため、想定内の調整といったところである。一方で個人の需給は良好であり、決算を手掛かりとした個別物色のほか、テーマ株等などでの物色意欲は旺盛である。米シカゴ自動車ショーを控えるなか、AI、EV、自動運転車などへの物色が意識されそうだ。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 個別決算やテーマ株等などでの物色意欲は旺盛【クロージング】