*07:40JST NYの視点:FOMC大幅利下げ、反対票でタカ派的利下げ 米連邦準備制度理事会(FRB)は連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利(フェデラルファンドFF金利の誘導目標)を0.50%ポイント引き下げ、4.75-5.00%に決定した。ボウマン理事が0.25%の小幅利下げを支持し、11対1での決定となった。労働市場の判断を引き下げた一方、経済は引き続き堅調に推移するとの判断を維持。決定に反対票があったことで若干タカ派利下げともいえる。

声明修正点
●労働市場:雇用の伸びは鈍化(前回緩やか)に下方修正
●インフレ:2%目標に向けて一段と改善したが高止まり(前回昨年低下したが、高止まり。ここ数カ月、進展)
●インフレ目標達成:委員会は2%目標に向けた持続的な改善をかなり確信した
●目標バランス:最大雇用とインフレ目標達成に向けたリスクは概ね均衡(リスクは引き続き良好な位置に改善)

パウエル議長は「バランスシート縮小終了を考えていない」ことを明らかにした。また、経済や消費支出は堅調で、この強さを維持していくと公約。今後も0.5%の幅の利下げが続くと、認識すべきでないと、慎重姿勢を示した。追加調整は、データや見通し、均衡リスク次第で、各会合で政策を決定する姿勢を明らかにした。

FRBの金利予測分布図(ドット・プロット)によるとスタッフは平均で年内にあとあと0.5%の利下げを予想。市場は11月に0.25%の追加利下げ、12月に0.5%の利下げと、年内0.75%の利下げを予想している。若干タカ派的な利下げとも言え、ドル売りもとりあえず一段落した。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NYの視点:FOMC大幅利下げ、反対票でタカ派的利下げ