*07:39JST NYの視点:米8月ISM製造業景況指数、スタグフレーション加速示唆 米供給管理協会(ISM)が発表した8月ISM製造業景況指数は47.2と、年初来の最低となった7月46.8から改善したが、予想を下回った。5カ月連続で活動の拡大と縮小の境目となる50割れとなった。重要項目の新規受注や生産の低下が全体指数を押し下げた。

ISM製造業の生産は44.8と45.9から低下。新規受注は44.6と、昨年5月来で最低となった。製造業雇用は46.0と、7月43.4から上昇も3カ月連続で50割れ。新規受注と在庫の割合は景気後退水準まで低下。在庫が44.5から50を回復し、積み上がったため。
一方、仕入れ価格は54.0と低下予想に反し上昇し5月来で最高。コストは高止まりとなった。

加えて米8月製造業PMI改定値も47.9と、上方修正予想に反し速報値48.0から下方修正されるなど、製造業活動は落ち込む一方、価格が再び上昇しスタグフレーションが加速したことは、連邦準備制度理事会(FRB)にとりさらなる警戒材料となる。

■米8月ISM製造業景況指数:47.2(7月46.8)
支入れ価格:54.0(52.9)
生産:44.8(45.9)
新規受注:44.6(47.6)
雇用:46.0(43.4)
受注残:43.6(41.7)
入荷遅延:50.5(52.6)
在庫:50.3(44.5)
輸出:48.6(49.0)
輸入:49.6(48.6)
顧客在庫:48.4(45.8)


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情報提供元: FISCO
記事名:「 NYの視点:米8月ISM製造業景況指数、スタグフレーション加速示唆