*07:35JST NYの視点:FRB,7月FOMCでハト派利上げか、CPI改善した場合も 米国の6月消費者物価指数(CPI)は前年比で+3.1%と21年の3月以降ほぼ2年ぶりの低水準の伸びに鈍化が予想されている。原油安や賃貸の低下が奏功し、伸びの鈍化傾向が続くと予想されている。また、連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として注視している食品やエネルギーを除いたコアCPIも+5%と21年11月以降で最低の伸びに鈍化する見込み。ただ、依然FRBの目標である2%には程遠く、FRBは7月連邦公開市場委員会(FOMC)で25BPの利上げを再開することはほぼ9割織り込まれた。6月のスタッフ予想では中間値で年あと2回の利上げが想定されていることが明らかになったほか、パウエル議長もインフレ制御には本年あと少なくとも2回の利上げが必要と主張。インフレの鈍化は主にエネルギー価格の下落が要因で、コアインフレの改善ペースが想定以上に遅いことが理由だと主張している。

6月FOMC議事録では最終的に利上げ見送りで合意したものの、この会合で利上げを支持したメンバーが数人いたことが明らかになった。公定歩合会合(5/22-6/14)議事録でも、地区連銀4行が公定歩合の0.25%ポイントの引上げを支持したことが明らかになった。クリーブランド連銀、リッチモンド連銀、セントルイス連銀、ダラス連銀がそれぞれ利上げを支持。

CPIの鈍化が示されたとしてもFRBが7月FOMCでハト派利上げに踏み切る可能性は強いと見る。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NYの視点:FRB,7月FOMCでハト派利上げか、CPI改善した場合も