*07:37JST NYの視点:パウエルFRB議長、議会証言よりもタカ派色強める 連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は欧州中央銀行(ECB)のフォーラムで他国中銀総裁との討論会において、金融政策がすでに引き締め域にあるが、十分ではないと強調した。引き締め域にある期間はまだ長くないと指摘しており、一段の引き締めを想定しているとした。また、FRBが特に注目している住宅を除いたサービスインフレにおける進展もあまり見られず、連邦公開市場委員会(FOMC)の委員の多くがあと2回もしくはそれ以上の利上げを支持しているとした。また、6月FOMCでの利上げ見送りを決定したのみで、その後の利上げ軌道に関しては何も決定していないと言及し、連続利上げの可能性も選択肢から除外しないと述べた。

議長は23年、24年にインフレの目標達成を予想しておらず、目標達成は25年になるとの考えで、必要である限り、金融引き締め策を長期にわたり維持していく方針を示した。また、リセッションは「最も可能性の高いケースではない」と、経済の柔軟性を強調。全体的に、先週の議会証言よりもよりタカ派姿勢が強まった。このためドル買いも続いた。

討論会では、FRBのみならず、インフレ対処が台頭し、リセッションを巡る言及は最低限にとどまった。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 NYの視点:パウエルFRB議長、議会証言よりもタカ派色強める