*07:43JST NYの視点:米4月住宅除コアサービスCPIが鈍化、6月利上げ停止の見通し強まる 米4月消費者物価指数(CPI)は前月比+0.4%と予想通り、伸びが3月+0.1%から拡大した。前年比では+4.9%と、予想外に3月+5.0%から伸びが縮小し21年4月来で最小の伸びとなった。10カ月連続で伸びが鈍化。燃料、ガソリン価格の下落がCPIを押し下げた。エネルギー項目は前年比‐5.1%となったほか、ガソリンは同比-12.2%。度々注目される中古車価格は昨年6月来で初めて上昇。供給不足が影響した。
連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として注視している燃料や食品を除いたCPIコア指数は前月比+0.4%と、予想や3月分と一致。前年比では+5.5%と、3月+5.6%から予想通り伸びが鈍化した。ただ、依然FRBの目標である2%を上回ったまま。鈍化ペースも鈍い。賃貸などのコストも依然高止まりしている。

■米4月消費者物価指数(CPI):前月比+0.4%、前年比+4.9%
コアCPI:前月比+0.4%、前年比+5.5%
エネルギー:前月比+0.6%、前年比-5.1%
ガソリン:+3.0%、-12.2%
航空運賃:-2.6%、‐0.9%
新車:-0.2%、+5.4%
中古車:+4.4%、-6.6%
通信:-0.1%
医療費:0(-0.3%)
シェルター:+0.4%、+8.1%
食品:前月比0、前年比+7.7%
シェルター除コアCPI:+0.4%(1年前+3.68%、3年前+14.78%)

FRBが特に注視している住宅を除いたコアサービスCPIの前年比での伸びは昨年5月以降ほぼ1年ぶりの低水準に改善したことはFRBが6月に利上げを停止する余地を広げる。物価の伸びは鈍化したものの賃金の伸びを25カ月連続で上回ったまま。高インフレが家計を引き続き圧迫している証拠となった。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NYの視点:米4月住宅除コアサービスCPIが鈍化、6月利上げ停止の見通し強まる