アメリカ国防省は2021年11月3日に「中国軍事安全保障の発展に関する年次報告書」を公表した。同報告書は、中国海軍を水上艦艇と潜水艦合わせて355隻を保有する世界最大の海軍と評価している。米議会調査局(CRS:Congressional Research Service)が今年10月に公表した「中国海軍の近代化状況」においては、すでに2015年には米海軍を数的に凌駕し、2020年の段階ではその差は37隻とされている。2020年の米海軍情報局(ONI:Office of Naval Intelligence)報告書における潜水艦保有数は、2020年は弾道ミサイル搭載原子力潜水艦4隻、攻撃型原子力潜水艦7隻、通常型潜水艦55隻の合計66隻であるが、2025年には71隻、2030年には76隻に増加すると予測されている。