皆さん、こんにちは。フィスコリサーチレポーター花田浩菜の気になるレポートです。今回は、NY原油についてのレポートを紹介します。

陳さんはまず、NY原油について、『NY原油は、高値警戒感から売り優勢へ』と述べています。

続けて、『バイデン統領の政策の柱である約1兆ドル規模のインフラ投資法案が可決し、経済成長や燃料需要が押し上げられる可能性が高まった。また、米政府がワクチン接種済みを条件に外国人観光客の入国制限を撤廃し、各国でも同様の規制緩和が進行。ジェット燃料需要が世界的に高まるとの観測が高まった』と伝えています。

米エネルギー情報局(EIA)が公表した週間原油統計については、『原油在庫は前週比100万バレル増の4億3510万バレルとなったが、増加幅は予想の210万バレルより小さかった。石油製品の供給量も合計で日量70万8000バレル減の1929万バレルだった。このうちガソリンは24万5000バレル、ジェット燃料は9万1000バレル減少しており、需要回復も鈍化している』と解説しています。

また、10月米消費者物価指数(CPI)は、『前年同月比6.2%上昇し、31年ぶりの高い伸びとなった。これを受けて米国株が下落したため、同じリスク資産とされる原油にも売りが伝わったようだ』と言及しています。

一方で、『バイデン大統領はCPIの上昇を受けて声明を発表。物価高の主因になっているエネルギーコストについて「一段の下落を図る措置の検討を指示した」ことを明らかにした』と伝えています。

陳さんは、『在庫統計は強気の内容だったが、バイデン政権が米国民の生活を直撃するガソリン価格の鎮静化を図る可能性は高く、原油市場にも警戒感が高まっているようだ。ファンドの買い越しはやや減少している』と説明しています。

また、『原油相場を牽引してきた天然ガス相場が下げ基調となっていることも嫌気されているだろう』と考察しています。

こうしたことから陳さんは、NY原油について、『目先の高値を85ドルとして利益確定売りが先行しよう。77~85ドルのレンジ。東京ドバイ原油は、4万7000円~5万3000円のレンジ』と想定しています。


参考にしてみてくださいね。

上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の11月11日付「NY原油は、高値警戒感から売り優勢へ」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコリサーチレポーター 花田浩菜



<FA>
情報提供元: FISCO
記事名:「 NY原油は、高値警戒感から売り優勢へ サンワード貿易の陳氏(花田浩菜)