米国の7月NY連銀製造業景気指数は43と、6月17.4から予想以上に上昇し、過去最高を記録した。重要な項目である新規受注が33.2と2004年5月来で最高を記録したことが全体指数を押し上げ。販売価格は39.4と過去最高を記録した。最新の米国のインフレ指標でも物価の上昇は明らか。しかし、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は議会証言でもインフレの上昇が一時的であるとの見通しを繰り返したほか、経済が一段と顕著な進展達成には程遠いと、緩和縮小の壁が高いことを表明している。

長期国債はFRBによる購入に加えて、外国資本の買いが続き利回りは低下基調にある。

債券王として知られるダブルラインキャピタルの最高経営責任者(CEO)、ガンドラック氏はFRBは30年債の利回りを2%以下に抑えたい意図があるようだとコメント。一方で、短期物の国債相場はFRBの緩和縮小を織り込んでおり利回りの上昇が目立つ。イールドカーブは平坦化する兆候にあるが、ドルは底堅い展開が継続すると見られる。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NYの視点:米国債相場はFRBの引き締めを織り込み始める