米国ではワクチンを接種した国民数が新型コロナ感染者数を上回った。当局の承認を得ているワクチンを開発した製薬会社は、新型コロナウイルス変異種への対処もすでに開発されているワクチンである程度予防が可能だと発表していることも不安を緩和させた。ワクチン普及の加速により新型ウイルスが徐々に収束に向かい本格的な経済活動が再開するとの期待が強まり始めた。さらに、バイデン政権で協議されている追加経済対策もいずれ成立し、より強い回復を支援すると期待されている。

米国債市場では利回り曲線が一段と正常化、スティ—プニング傾向にあり市場がより健全な経済を織り込み始めた証拠となる。2019年の下半期からパンデミック危機に入った昨年3月くらいまでは景気後退入り懸念に利回り曲線は逆転していた。カプラン米ダラス連銀総裁は「長期債利回りの上昇は健全な兆候」と、歓迎している。


<FA>
情報提供元: FISCO
記事名:「 NYの視点:経済活動の再開本格化に期待、ワクチン普及加速で