ダラス連銀のカプラン総裁は、2021年の米国経済が非常に強いと予想しているが、新型コロナウイルスの再拡大で、「経済のリスクは全て下向き」で、今後、2四半期は困難な状況に陥る可能性を指摘した。経済が再びリセッションに陥ることも除外しないと警告した。

クリーブランド連銀のメスター総裁は、現状でFRBの金融政策は正しい位置にあるとし、可能な限り最大の緩和策を供給しているとの考えを示した。パンデミック危機において、金融政策支援よりも財政支援がより効果的だと見ており、財政支援の欠如に懸念を表明した。

パウエル議長が当初懸念していたパンデミックの第2波で、米国経済が2番底入りする可能性が懸念される中、FRBは何らかの追加措置に動く可能性も除外できない。メスター総裁は12月会合に先入観を持たなく、金融政策であまりできることはないとしながらも、追加措置の選択肢として資産購入の明確化、フォワードガイダンスの明確化を挙げた。カプラン総裁はQEの規模拡大は好まないが、期限の延長は可能だとの考えを示している。ECBと同様に米国経済も第4四半期にマイナス成長に陥る可能性はドルの上値も抑制することになる。





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情報提供元: FISCO
記事名:「 NYの視点:FRB、追加措置に傾斜も=12月FOMC