皆さん、こんにちは。フィスコマーケットレポーター三井智映子の気になるレポートです。今日は16日に急騰、17日に暴落と、乱高下した原油市場についてのレポートをご紹介します。

松永さんのブログ「松永総研」では、17日の原油価格の暴落について、サウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー相が、『 「石油施設へのドローン攻撃で失われた原油生産能力が月内に回復し、9月末までに日量1100万バレル、11月末までに日量1200万バレルに回復する。」』と述べたことや、『「10月の石油生産は日量989万バレルになる見込みで、月内に取引相手への完全な石油供給を達成する。」とも述べ』たことが要因であると述べています。加えて、サウジアラビア最大であるアブカイク石油施設の被害の『大半が月内に回復する見通しとなってきました』と分析しています。

続けて、『今回のドローン攻撃に対して米政府当局者は17日、イラン南西部から攻撃が仕掛けられたという見解を示しました』と伝えており、『今回のサウジアラビアの石油施設への攻撃について米国は、来週の国連総会で欧州の同盟国を中心とした国際社会に対して証拠を提示する予定となりました。これにより、米国とイランとの関係は更に悪化しそうです』との見解を述べています。

今回のドローン攻撃により、米国とイランとの会合は無くなったわけですが、『それに代わって米国は、欧州などの同盟国との会合を来週の国連総会に合わせて行い、今回のサウジアラビアの石油施設への攻撃を話し合う見通しとなりました』とのことで、『イランへの経済制裁が更に強められる可能性も出てきました』と指摘しています。

そして、『イランへの経済制裁をこれ以上強めれば、イラン側からの反発が更に強まることも考えられます』と考察しており、『中東の地政学的リスクが原油価格を下支えすることが考えられる反面、サウジアラビアの予想外の原油輸出量の回復が原油市場の上値を圧迫しているように感じられます』と述べています。

加えて、『今後の原油市場の注目は、来週の国連総会に合わせて話し合われる欧米などを中心とした同盟国の会合結果となりそうです』と示唆しています。

引き続き原油市場を注視してまいりましょう。

上記の詳細コメントは、ブログ「松永総研~北浜の虎と呼ばれた男~」の9月18日付「原油市場」「原油市場パート4」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコマーケットレポーター 三井智映子




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情報提供元: FISCO
記事名:「 大きく動く原油市場の動向について サンワード貿易の松永氏(三井智映子)