皆さん、こんにちは。フィスコマーケットレポーター三井智映子の気になるレポートです。6月6日に中国国家発展改革委員会が自動車の販売促進策を打ち出しましたね。自動車の購入制限を新たに導入することを禁止し、新エネルギー車に対する既存の制限を解除しました。今日は自動車の生産・販売台数に影響される天然ゴム市場について、松永さんのブログ「松永総研」からレポートをご紹介いたします。

中国は世界最大の天然ゴム消費国です。レポートでは足元の値動きについて、『上海ゴムは、中国政府が自動車購入支援策を発表したことを好感して先週6日から2連騰となりました』と分析しています。続けて、『中国政府は、年初に自動車購入支援策を投入し、先週6日にも再び投入しました。それを受けて今後の中国の自動車販売台数の回復が期待されます』と伝えています。天然ゴムは70%以上がタイヤの生産に使われているため、中国の自動車販売台数が回復すれば天然ゴム需要増、価格上昇が見込めます。

しかし、一方で『今回の自動車購入支援策は、年初に投入された自動車購入支援策から比べるとややインパクトに欠ける内容のように感じられます』と考察。『それでも年初と同様に今回も農村部の自動車購入を推奨する政策を打ち出したことは注目でしょう』との見解を述べています。

また、松永さんは、年初来高値を更新したタイ・バンコクのRSS3現物価格と東京ゴムの先限の価格差に注目。『円換算してキロ当たりの輸入諸経費を8円で計算』した価格に比べ『東京ゴムの先限は12円ほど下回っております』とのことで、『ここにきて産地現物価格が急騰したことは注目でしょう。エルニーニョ現象による干ばつの影響に加えて中国政府の自動車購入支援策の投入を受けて産地現物価格が強基調となってきました』と解説しています。

加えて今年の夏、天然ゴムの生産地にエルニーニョ現象が続く可能性が高いと指摘されていることで、『今後も天然ゴム市場に対する「天候懸念」が付きまといそうです』と伝えています。

参考にしてみてください。

上記の詳細コメントは、ブログ「松永総研~北浜の虎と呼ばれた男~」の6月11日付「天然ゴム市場「産地現物価格が急騰」」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコマーケットレポーター三井智映子




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情報提供元: FISCO
記事名:「 中国の自動車の販売促進策で天然ゴム価格上昇 サンワード貿易の松永氏(三井智映子)