こんにちは、フィスコリサーチレポーター花田浩菜の「SMBC日興証券の気になるレポート」です。

3/7付の「DailyOutlook」では、日本株について考察しているのでご紹介します。

まず同レポートでは、『日米の株価推移をみると、S&P500、TOPIXともに昨年12月下旬より反発に転じている』と伝えています。

続けて、それぞれの安値からの上昇率を比較すると、S&P500が17.9%(3/6時点)上昇しているのに対し、TOPIXは14.1%(同時点)であることを挙げ、『TOPIXの上昇の鈍さが目立つ。この背景として、間もなく交渉開始となる日米通商協議で自動車等に対する関税が大幅に引き上げられ、国内景気へ打撃となるのではないかと懸念する声が一部である。しかし、どちらかというと、そうした日本独自の要因というよりも、「依然として世界景気の先行きに不透明感がくすぶる中、世界景気に比較的敏感な日本株に対して投資家が強気になりきれずにいる」ことが大きいのではないかと考える』と分析しています。

さらに、『もっとも、足元の景気指標はまだら模様ではあるが、米国は金融政策を引締め方向から見直し、中国は3月5日に開幕した全国人民代表大会(全人代)において李克強首相が、景気対策として企業の税負担や手数料等の減税規模を2019年に2兆元(約33.3兆円)へ上積みすると表明するなど、景気の先行きに希望を持てる動きはすでに出始めている。世界景気への弱気の見方が後退するにつれ、世界景気敏感株といわれる日本株の出遅れは修正されていくと考えられる。また、株価のバリュエーション面では、年初以降の日本株のPER回復が米国株に出遅れている点が指摘できる。今後リスクオンの姿勢が強まることで、PERの拡大による日本株のキャッチアップも期待できよう』とまとめています。

最後にレポートでは、『TOPIXとS&P500の推移』を紹介しています。詳しくは3/7付の「DailyOutlook」をご覧になってみてください。

また、面白いレポートを発見したらご紹介しますね。

花田浩菜の「気になるレポート」は各種レポートを花田浩菜の見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートを御確認くださいませ。

フィスコリサーチレポーター花田浩菜




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情報提供元: FISCO
記事名:「 米国株に比べて戻りの鈍い日本株、SMBC日興証券(花田浩菜)