皆さん、こんにちは。フィスコマーケットレポーター三井智映子の気になるレポートです。明けましておめでとうございます。2018年はたくさんのレポートを読んでくださり、ありがとうございました!2019年もどうぞよろしくお願いします。

さて、東京ゴムが大きく上昇していますね。そこで今年一本目は、気になる天然ゴム市場についてのレポートをご紹介します。松永さんはブログ「松永総研~北浜の虎と呼ばれた男~」で7日の東京ゴムの値動きについて、『タイ南部への台風被害や今月開催される国際3カ国協議会を好感して大きく上昇して始まりました』と解説しています。

この台風被害については『タイ内務省によると、マレー半島中部を横断した台風1号の影響で、3~6日にタイ南部、東部、中部の18件で約21万世帯が被災したそうです。天然ゴムの主生産地であるタイ南部やマレーシアへの影響が懸念されます』とのこと。

需給に関しては『インドネシアのジャワ島とスマトラ島の間に位置するスンダ海峡で12月22日夜に発生した津波により、死者数は少なくとも373人に達し、1400人強が負傷』したところに今回のタイ南部を直撃した台風1号、加えて『1月19~20日に開催される国際3カ国協議会で天然ゴムの輸出削減策が決定する可能性も高まってきました』とのことで、供給減となる材料が多いことを伝えています。

そして、東京ゴムRSS3におけるファンドの売り越し枚数が減少しているとのことで、『このペースであれば、ファンドポジションが今週から来週にかけて買い越しに転じる可能性が高まってきました。それにより、売り方ファンドの「手仕舞いの買戻し」と「新規買い」により、東京ゴムRSS3上昇力が更に強まることも考えられます』と考察しています。

また、『商社などの当業者は、ヘッジャーとしての性格上、基本的には売り越しポジションですが、昨年5月~12月の時にように買い越しポジションを膨らますことは極めてまれな事です。ヘッジャーである商社が買い越し枚数を膨らませていたことは、買い場のシグナルだったのかもしれません』と分析しています。

さらに、『昨年1~10月の天然ゴムの世界需給は、「22.8万トンの供給不足」です。「噂で買って、事実で売れ」というパターンとなる可能性もありますが、1月19~20日に開催される国際3カ国会合に向けて東京ゴムを強気することも一考かもしれません』と伝えていますので、参考にされてみてください。

上記の詳細コメントは、ブログ「松永総研~北浜の虎と呼ばれた男~」の1月7日付「天然ゴム市場」「天然ゴム市場パート2」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコマーケットレポーター 三井智映子




<HH>

情報提供元: FISCO
記事名:「 東京ゴム市場が上昇、まだ買いチャンス? サンワード貿易の松永氏(三井智映子)