こんにちは、フィスコリサーチレポーター花田浩菜の「SMBC日興証券の気になるレポート」です。

9/18付の「DailyOutlook」では、インバウンド関連銘柄について考察しているのでご紹介します。

まず同レポートでは、『5月以降、日本株市場は上値の重い地合いが続いている。各国の金融政策に対する思惑や、新興国通貨安など要因は数あるが、最大の要因は米国を巡る貿易摩擦問題の深刻化による世界景気や国内企業業績の減速懸念であろう』と伝えています。

続けて、こうした先行き不透明感が嫌気され、TOPIXの予想PERは足元で13倍台を割り込む場面もあるなど、低下基調が継続していることを挙げ、『一方で、世界景気の先行き不透明感を生み出す震源地ともいえる米S&P500の予想PERは対照的だ。7月初旬に二番底を付けた後、夏場は明確に切り返す動きを示している。日本株はヒストリカルにみた絶対水準の観点からのみならず、日米比較の面でも割安感が強まっていると言えよう』と分析しています。

さらに、『過去を振り返ると、日米のPER格差が拡大する局面では、日米揃ってのPER急落後、米国は比較的早期に回復に転じるのに対して、日本は遅れて切り返す傾向がみられる。また、2015年以降では、日米のPER格差は概ね-4ptが下限になっている。足元の格差に鑑みると、バリュエーション面での水準是正が進むタイミングは近いだろう。今週20日に投開票される自民党総裁選では、安倍首相の勝利が見込まれているが、実際に勝利となれば連続在任期間で歴代1位が視野に入るため、政治の安定を評価する海外投資家の買いがPERの上昇を促すきっかけになる可能性もあろう』とまとめています。

最後にレポートでは、『日米の予想PERの推移』を紹介しています。詳しくは9/18付の「DailyOutlook」をご覧になってみてください。

また、面白いレポートを発見したらご紹介しますね。

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フィスコリサーチレポーター花田浩菜




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情報提供元: FISCO
記事名:「 強まる日本株の割安感、SMBC日興証券(花田浩菜)