こんにちは、フィスコリサーチアナリスト飯村真由の「マネックス証券の気になるレポート」です。4月に入り新年度が始まりましたね。今年度の市場はどうなるのでしょうか。さて、マネックス証券の「メールマガジン新潮流」が、4月2日に配信されました。その中から今回は、同証券のチーフ・ストラテジスト、広木隆氏のレポート「今週のマーケット展望」の内容をご紹介いたします。

まず広木さんは今週の焦点について、『名実ともに新年度、4月相場入り。海外勢はイースター休暇明けである。3月末までに整理したポジションの再構築に動く向きもあるだろう。多方面で話題になっているが4月は外国人がこれまで17年連続で買い越している。国内機関投資家はニューマネー流入で動きやすくなるだろう。需給の改善で堅調な展開を期待したい』と伝えています。

続けて、『週明けの焦点は、日経平均が上から低下してくる25日移動平均をブレイクできるかどうか』としたう上で『2日発表の日銀短観に対する反応が重要だ。予想では大企業製造業の業況判断DIはプラス25と前回から1ポイントの悪化が見込まれている。前回の2017年12月調査までは、5四半期連続で改善していた。今回悪化すれば、16年3月以来2年ぶりだ。 景況感の悪化を嫌気した(というのを口実にした)売りで反落すれば、いかにも25日線が上値抵抗線となったかのようなチャートになって相場のムードが悪くなる。反対に短観が悪化しても想定の範囲内と受け止められ、市場が冷静な反応を示せば、かなりアク抜け感がでるだろう』と分析しています。

さらに国外については、『今週は月初週で米国で重要な指標の発表が目白押し。良好な経済指標で、米国株が上昇すれば、米国株市場も調整一巡感が出ているだけに、日本株にも追い風となる。2日にISM製造業景況指数、4日にISM非製造業景況指数が発表される。6日の金曜日は3月の雇用統計が発表される。今回は特殊要因の影響もなく、「自然体」の雇用状況を確認する月となる』と紹介しています。

そのほか、FRB高官の講演や、ロシア・イラン・トルコ首脳会議など注目イベントを紹介した上で最後に、『PERなど極端に安いバリュエーションがワークしない理由は円高懸念で来期業績に確信が持てないからだ。その意味ではドル円相場にも底打ちムードが出ており、先週のドル円の反発がただ単なる期末のポジション調整のせいではないことを確認するのに今週の為替相場の動向は重要である』とまとめています。

飯村真由の「気になるレポート」はマネックス証券の「メールマガジン新潮流」に掲載されたレポートを飯村真由の見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートをご確認くださいね。

フィスコリサーチアナリスト飯村真由




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情報提供元: FISCO
記事名:「 今週のマーケット展望「新年度入りで需給改善に期待」~マネックス証券チーフ・ストラテジスト広木隆氏(飯村真由)