米連邦準備制度理事会(FRB)が21日に公表した1月開催分の連邦公開市場委員会(FOMC)議事録を受けて、年4回、または5回の利上げ観測も浮上する中、ハト派として知られるセントルイス連銀のブラード総裁はCNBCとのインタビューで、本年の過剰な利上げが経済を弱めすぎる可能性があると警告した。

ブラード総裁は中央銀行が強まっている経済に従って対応する必要があるとしながらも、依然インフレが低迷していると指摘。数年間もインフレが目標である2%を下回っており、その動向が速やかに変わるとは思えないとした。

2018年に4回の利上げで、100べーシスポイント引き上げることは、自身の見解としては多すぎる感じがすると言及。インフレが目標に向けて上昇し、さらなる価格圧力が予想される場合にのみ、FRBは行動する必要があると慎重な姿勢を見せた。ブラード・セントルイス連銀総裁は2018年の投票権を有さない。

クォールズFRB理事や米ダラス連銀のカプラン総裁は22日、2018年の3回の利上げが依然、基本的路線だとの考えを再確認している。ほとんどの市場エコノミストは米FRBが次回、来月3月のFOMCで追加利上げに踏み切ると見ている。米10年債利回りは節目となる3%を目前に伸び悩んでいる。3%突破は容易ではない。しかし、同時に、いったん突破した場合には上昇の勢いが増し、新たなドル買い材料となる可能性がある。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 NYの視点:ブラードSTルイス連銀総裁、年内4回の利上げは多すぎとの見方